株式週間展望=「ジャクソンホール後」為替動向注視

By | August 27, 2017

米ジャクソンホールでの年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会合、24~26日)を受けた今週(8月28日~9月1日)の日本株市場は、これまでの様子見ムードが一転する可能性がある。ただ、北朝鮮をめぐる地政学リスクや米国政府の財政問題が、引き続き上値の抑制要因になりそうだ。

カギを握る為替相場は、ドル・円が25日に1ドル=109円台後半まで上昇し、前週一時108円台に突っ込んだ円高歩調が一服。これが同日の日経平均株価の上昇につながった。両者の講演をきっかけに今週は一段と大きく為替がフレる可能性が高く、注視する必要がある。

円高に動く場合、ドル・円の一目均衡表(週足)の「雲」下限(およそ108.8円)で踏みとどまれるかが最初の焦点で、さらに、4月17日に付けた1ドル=108.1円が防衛ラインとなる。ここを割り込むと、105円台半ば当たりまで一気に円高が進む可能性があり、日本株も輸出セクターを中心に相当なダメージを受けるだろう。

一方、円安が加速した場合は、トレンドラインの110円どころが関門だが、上抜ければ111円のフシが意識され、さらには中期的に5、7月ごろの円安水準である114円台も視野に入る。

こうした中、今週想定される日経平均のレンジは1万8900~1万9700円とする。ジャクソンホール会合が金融市場にもたらすインパクトが注目される一方で、北朝鮮リスクはくすぶる。また、トランプ政権の迷走が続く米国では、9月末の連邦債務上限の引き上げ期限と予算問題への警戒感が高まっている。このため再度の2万円台回復は遠い状況だ。

経済スケジュールは米国で現地30日にADP雇用統計と4~6月期GDP(国内総生産)改定値、9月1日に8月雇用統計が発表される。中国では31日に8月製造業PMI(購買担当者指数)。国内では29日に7月有効求人倍率、31日に7月鉱工業生産が出る。

参考銘柄としては、資生堂 <4911> などの化粧品株、急騰中で高リスクではあるが、メキシコ国境の「壁」建設が買い手掛かりのオカダアイヨン <6294> を挙げる。